絵本アイビーボーイ図鑑からは多くを学びました。

ブログをご覧のみなさま、こんにちは。編集の石井です。

先日公開した「トラッドワードローブの揃えかた。」はもうご覧になっていただけましたか?
www.houyhnhnm.jp
Mr.アイビーことイラストレーターの穂積和夫先生を講師に迎え、いまの時期に必要なトラッドワードローブついてお話を伺いました。
最近のファッションのトレンドからすると、“トラッド"ってちょっと堅苦しくて古臭いと感じる人もいるかもしれません。けれどトラッドは基本のキであり、ファッションの根底にあるものです。だからどんなスタイルにも応用できるし、トラッドを知っているか知っていないかでは、スタイルの奥行きが違うと思うのです。

要するに、どんなファッションを趣向しようがトラッドを知っておいて損はないということ。まだこちらの記事を見ていない方はぜひ、ご一読を!

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写真は穂積先生の著書『絵本 アイビーボーイ図鑑』(講談社)の初版本。イラストを使ってわかりやすくアイビーファッションを解説した、言わずと知れた名著ですね。僕もこの本を何万回も読んで勉強したクチです。ふだんは愛育社から出た復刻版を使っていますが、カバーはオリジナルの方が個人的に好みです。

このカバーのアイビー坊やがまた可愛いくてイケてるんですよ。
右の坊やは、金ボタン上2つ掛け、3パッチポケットでウエストはパッチ&フラップの赤いクラブジャケット(まさにブレイズ!)。B.D.シャツにレジメンタイルタイを締めて、グレーフランネルのスラックス(ダブル幅は3.5センチ!?)にサドルシューズ。もう一人の坊やは、エルボーパッチ付きのニットにホワイトジーンズ(もちろんくるぶし丈!)。インナーにB.D.シャツを着込んで、足元はキャンバススニーカー。

"ねばならない"をしっかりと踏んだ、完璧なアイビースタイル。文武両道を体現するアイビーリーガーの代表的な2スタイルですね。

アイビースタイルには厳格なルールがあります。各アイテムのディテールや、合わせ方、色の使い方などなど。"ねばならない"というお約束が細かに設定されているんですね。そしてそのルールを覚えるのが面白くもあり醍醐味なんです。

個人的に思うことですが、僕の知っているおしゃれな人は、大抵このルールをしっかりと理解している人です。それがモードだろうがストリートだろうが、はたまたアメリカンカジュアルだとしても。このルールを知っているからこそできるハズしや、応用ってあると思うんです。「ファッションは自由なものだし、ルールなんてナンセンスじゃない!?」 という意見もわかりますが、やっぱり基本のキを知っている人は土台が違いうなぁと感じます。

いまのトレンドのファッションとは真逆にあるものかもしれませんが、だからこそ改めてトラッドを見直してみてはどうだろうと、この特集を企画してみました。
今回は穂積先生を講師にお迎えしましたが、次回はまた違う方にお願いしようかと画策中です。ご期待ください!


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取材の際にサインを頂戴しました。"K"のマークにしびれます。

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左は待望の復刻を果たした『着るか着られるか』(草思社文庫)の文庫。1964年刊行のオリジナルは神保町あたりに行くと1万円くらいするので(しかもあまり市場に出てこない)、この復刻はありがたい限り。右はアイビー図鑑の第三弾にあたる、2014年に発売された『絵本アイビー図鑑』(万来舎)。いまの目線で解釈したアイビーファッションが、イラストとともに紹介されています。どちらも面白い本なので、先に紹介した『絵本アイビーボーイ図鑑』と合わせてチェックを。